こころの電話

最近の記事

4月1日~「まあ、いいか」を繰り返していくと…

 春風が心地よく感じます。

 さて、それぞれの人が、それぞれの新しい道を歩み出す季節です。

 新たなスタートですから、目標と情熱を持って選んだ道を進んでいってほしいと思います。

 先般のWBC・ワールド・ベースボール・クラシックでは、日本代表の「侍ジャパン」が激戦の末、3大会ぶり3度目の優勝を果たしましたが、大リーガー・大谷翔平選手やダルビッシュ選手、日本代表では初の日系人選手となるラーズ・ヌートバー選手やメジャーに挑戦する吉田正尚選手というそうそうたるメンバーを率いたのが栗山英樹監督でした。

 その栗山監督は、「『まあいいや』と考えたらその瞬間に成長を諦めたことになる」と述べています。

 続いて、「言い方を変えれば、例外を作らないということになります。今日は疲れているからとか、明日の方が時間があるからとか、仕事や雑務を後周しにしてはいけません」と述べ、また「『これくらいなら、まあいいか』という思考は、私たちの生活にプラスをもたらしません」。『まあ、いいか』を繰り返していくと『良くないこと』に疑いを持たなくなり、やがては『まあ、いいか』が習慣化されてしまいます」とも話しておられます。

 大切なことは、栗山監督はその考え方を周囲の選手に押しつけるのではなく、監督である自分自身に常に向けているということです。

 「現在の自分をもって、足れりとすることなかれ」

 私たちは、ともすると、まあこれでいいかとか、これくらいならまだましだ、この程度できてればいいかと、自分を甘く甘くしがちですが、侍ジャパンの優勝の裏には、栗山監督の自分自身に向けられた厳しい教えがあることがうかがえます。

 「現在の自分をもって、足れりとすることなかれ」、新たな年度のスタートに際し、大切にしたい言葉です。

4月1日~「まあ、いいか」を繰り返していくと…2023年04月02日【425】

3月16日~昭和の教えが令和のグラウンドで…

 一雨ごとに春めいてきます。

 さて、野球の世界一を決める『ワールド・ベースボール・クラシック2023』で、日本チーム侍ジャパンが大活躍。先般、準々決勝戦でイタリアを破り、フロリダへと出発しました。

 大谷選手やダルビッシュ選手をはじめそうそうたるメンバーがその実力を遺憾なく発揮していますが、特に注目を浴びているのが、この度、初の日系人選手として正式に日本代表に選出されたラーズ・ヌートバー選手です。

 アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフで、榎田 達治(えのきだ たつじ)の日本名を持ち、「たっちゃん」の愛称で親しまれています。

 とても明るい性格の持ち主で、チームではムードメーカー的な役割で、他の選手が打撃で活躍した際には、ペッパーミルを回して祝い、それがチーム全体に広がっていました。

 攻撃でも守備でも一生懸命な姿は、テレビ観戦をしていた私たちを魅了しましたが、私が素晴らしいなと思ったのは、応援に来ている観客席に向かって帽子を取り頭を幾度となく下げて感謝の気持ちを表す姿でした。

 また、試合前に、各選手が幼い子どもにエスコートされて登場するときには、彼だけが子どもの背に合わせて腰を小さく曲げて寄り添い、子どもたちをやさしく導く彼の姿でした。

 多くの人が、彼に惹かれるのは、今の日本人が忘れかけている礼節と、誠実さと、感謝の心を彼の姿に見たからではないかと思いました。

 「しつけには厳しかったですよ。子どもの頃、三つのおきてがある。一つ、時間を守る。二つ、友達とは仲良くする。三つ、あいさつはちゃんとする。私、昭和の人間なんですよ。アメリカには昭和の時代に来たから。平成、令和は知らないの」と、お母さんである久美子さんはおっしゃっているそうです。

 その昭和の教えがヌートバー選手を通して、令和のグラウンドで輝いています。

3月16日~昭和の教えが令和のグラウンドで…2023年03月18日【424】

3月1日~それぞれの語らいの場が…

 木の芽冷えの日々が続きます。

 さて、毎日朝夕、お寺の納骨堂の玄関扉の開け閉めをしていますと、ほぼ毎日お参りをされる方が数名おられます。

 最近、ご主人を亡くされた女性、奥様を亡くされた男性、数年前にご子息を亡くされてそれからずっと来られているご両親、さまざまです。

 特に、ご子息を亡くされたお父様は、お骨の納められた納骨壇にお参りされた後、必ず本堂の阿弥陀さまの方に向かってお参りをされてお帰りになります。

 きっと、納骨壇の前では、それぞれの語らいの場があるのだと思います。

 お念仏を日々いただく私たちは、今生のいのちが尽きる時、必ず阿弥陀如来のお浄土に往き生まれる身とならせていただくことは、常々お聞かせいただいてはいますが、やはり生身の人間ですので、これまで共に暮らし、共に笑い共に泣き共に人生の山坂を乗り越えてきた親しき方とのお別れはきびしく辛いものです。

 その親しき方とのよすがであるご遺骨が納まる所へ足が向き、手を合わすと共に語りかけて生前を偲ぶことは当然のことであります。

 詩人のサトウハチローさんがこのような詩を残しておられます。

 母がいる 姉がいる 妹がいる 弟がいる
 雑司ヶ谷(ぞうしがや)の墓地

 でっかい欅 大きい樫の木 カラスをみる ムクドリをみる 風をみる
 雑司ヶ谷の墓地

 弟と泣き 妹と笑い 姉と歌い 母を呼ぶ
 雑司ヶ谷の墓地

 三月は春彼岸のご法要をお勤めします。それぞれお浄土に先立たれた方を偲ぶと共に、お念仏のみ教えをお聴聞いたしましょう。

3月1日~それぞれの語らいの場が…2023年03月01日【423】

[1]    «    1  |  2  |  3  |  4  |  5    »    [142]

- 管理用 -

最近の記事

月別記事