平成27年1月1日~夜昼常にあなたを護る。
新年、明けましておめでとうございます。
今年も、覺照寺「心の電話」をよろしくお願いいたします。
さて、新年にあたり、今年もまたお念仏を申し、そのお謂われを聴聞しながら生活したいと思うことですが、お念仏を申す日暮らしの中で得られる利益に、世間が言う余計なことが全く気にならず、災いすることがないという利益があります。
そのことを親鸞聖人は、和讃というお書物で、「南無阿弥陀仏のお念仏を称える人は、あらゆる天の神々が夜昼常に護る」と述べ、「お念仏を称える人には、あらゆる悪い鬼を近づけることはない」とも述べられ、さらに「お念仏を称える人を、すべての悪い鬼や神は、皆ことごとく恐れおののくであろう」と述べられています。
そして、「お念仏を喜ぶ人を、すべてのあらゆる仏さまが常に包み込み、よろこんで護ってくださる」と、念仏者の利益を讃えられています。
私たちの毎日の生活は、まことに不安定なもので、何があるか、何が起こるか分かりません。
すべての物事が、自分の思うとおりにすべてが進めばよいのですがそうはいきませんし、自分の思いとは逆の方へ向かうことがないともいえません。
そのようなときに、何か自分以外の別の者がよくない働きをしているのではと思いがちで、世間ではそれをタタリとか悪霊とか言います。
親鸞さまは、お念仏を申す者は、物事が順調なときはもとより、順調でないときも、そのような災いがまったく障ることがなく、どのような状況にあろうとも、心を落ち着かせて、感謝の思いで一日一日大切に生活できることをお示しくださいました。
今年も人それぞれ、いろんな出来事があることでしょう。毎日お念仏を申しながら、明るく力強く、心豊かな日暮らしをさせていただきましょう。
2015年01月02日【231】