5月1日~いのちあるうちに種まきを…
明るい光があふれる五月となりました。
さて、お寺のお手洗いにはこのような詩が掲示してあります。
はきものをそろえると 心もそろう
心がそろうと はきものもそろう
ぬぐときにそろえておくと はくときに心がみだれない
だれかがみだしておいたら だまってそろえておいてあげましょう
そうすればきっと 世界中の人の心もそろうでしょう
これは長野県の禅宗のお坊さんである藤本幸邦先生の詩で、いつも私自身の心の有り様を問い直すために、掲示させていただいています。
もう一つ、藤本先生の詩を紹介します。
よい種をまこう よい種をまけば よい花が咲き よい実が実る
よい種をたくさんまこう
地球が 花につつまれ みんなのしあわせが たくさんみのるように
よい種を もっともっとまこう
いのちのあるうちに たくさんまいておこう
藤本先生はお坊さんですから、よい種とは仏さまの教えのことでありましょう。 仏さまの願いは、地球上のいのちあるすべてのものが、平和であることですから、よい種である仏さまの教えがたくさんまかれるということは、地球上にそれだけ平和の花がたくさん咲くということです。
ウクライナやパレスチナ・ガザ地区をはじめ、世界の至る所で戦争や紛争が止むことがありません。
藤本先生は、そのことを遠い国のこととはせず、自分の身近なところから、自分のできるところから、平和の種をまくことの大切さを教えてくださっています。 私自身にできる平和の種まきとは何でしょうか。
風薫る五月に、そしていのちのあるうちに、取り組まねばなりません。
2025年05月02日【474】