4月1日~誕生に確かな人生設計を…。
春風に桜の花もすっかり散ってしまいました。
先日の春の選抜高校野球大会では、西本願寺の宗門校である龍谷大平安高校が見事優勝しました。
四月三日、野球部のメンバーは、西本願寺の御影堂に深紅の優勝旗を掲げて御礼の参拝をし、共々にその快挙を御祝いすることでした。
さて、四月八日はだれもが知る仏教の開祖・お釈迦さまの誕生日、花まつりの日です。
まことにおめでたい日ですが、お釈迦さまに限らず、いのちや物事の誕生はそのもののスタートであり、そこから成長や発展があるわけですから、大変悦ばしいことです。
特に子どもの誕生は、親にとってこれほど嬉しく頼もしいものはありません。親は子どもの心身ともに健やかな成長を願い、大いなる期待と夢と願いを持つものです。
また、子どもの成長とともに様々な家庭の計画を立てなければなりません。家庭計画書、人生設計です。
そして、確かな家庭計画書や人生設計を立てるには、それなりの資料や情報を集めなければなりません。
そのより所となるのがお釈迦様の教えです。お釈迦さまは、確かな家庭計画書や人生設計を立てるには、いのちの現実をまず直視することを諭されました。
生きるということは老いに向かうことである。生きるということは必ず病いで苦しまねばならない身を抱えることである。生きるということは逃げられぬ、避けられぬ、代われぬ、予測できぬ死を、いつ何時か迎えねばならないことである。
お釈迦さまは、それらのいのちの厳しい現実を深く見極めた上で、私たちが心豊かにこの人生を全うすることのできる教えを開いて下さいました。
だから、常にお釈迦さまのみ教えにたずねていくことが大切なのです。
それをお聴聞の日暮らしといいます。
2014年04月05日【213】