5月16日~世界中に心優しい人々が…
朝夕の寒暖差が厳しい毎日です。
先般、『南日本新聞』の「ひろば」に、東谷山小2年のI君が、一年生の時に無人のミカン売り場で五千円を拾い、I君が困っていると、近くにいた女子中学生と、通りかかったおじさんがI君に声をかけて、そのおじさんがI君の代わりに警察に五千円を届けてくれたそうです。
結局その落とし主は見つからず、後日、警察の方がI君に、「よく見つけて届けてくれたね」と、五千円はI君のもとに届けられ、I君はそのお金をウクライナの困った方々へ届けたという記事が掲載されていました。
また、先日はNHKのラジオ番組で、宮城県の女性の方が、車で運転中、赤信号で止まった時に、目の前の横断歩道を足が不自由な男性がゆっくりと横断してきたそうです。その歩き方が3月末になくなった自分のお父さんと似ていたそうで、転ばないといいな、信号が青のうちに渡りきれるようにとの思いで、その姿を見ていたそうです。
片側二車線の大きな交差点で、もう少しで渡りきれると思っていた時に信号が赤に変わり、その男性は疲れてしまったのか、あと少しのところで止まってしまったそうです。
その女性も、隣の車も、後ろに連なる車も、車を前に進める人はなく、クラクションを鳴らす車は一台もなく、その男性が渡りきるのを見守り、渡り終えた後、車は皆ゆっくりと動き始めたそうですが、その女性はその後車を走らせながら、涙が止まらなかったということでした。
ウクライナの悲惨な状況が毎日に届けられる中で、心が温まる小さな報道でした。
作家の村上春樹さんは、「戦争は年寄りが始めて、若者が命を落としていく悲しむべきものだ」と述べられましたが、ウクライナにも、ロシアにも、世界の至る所に、このような心優しい小学生や女性をはじめ、多くの人々がたくさんいます。
一刻も早く戦争が終わることを願うばかりであります。
2022年05月22日【404】