お仏壇にお供えする花に決まりがありますか?
新たな年を迎え、どのご家庭でもお仏壇をきれいに掃除をし、お餅やお菓子などのお供え、またお花も美しく飾られたことでしょう。
きれいに整えられたお仏壇を前にすると、私たちの心も和むものです。今年一年、また仏さまと共に過ごすわけですが、お仏壇のお花にもなるべく配慮したいものです。
最近は食物に季節がなくなりました。トマトやキュウリ、イチゴなどの野菜や果物も一年中出回るようになり、それと同様にお花まで季節というものがなくなりつつあります。お花屋さんで仏花(ぶっか)を求めるときも、仏さまのお供え用として、菊を主にひと束に束ねられたものがほとんどで、一年中変化もないようです。
仏花は、仏さまに対する感謝の思いを花に託してお供えするものです。お花屋さんで売られているものに限らず、お庭に咲いた花や、近辺の土手にでも咲いている季節ごとの花を摘んでお供えするのも大切な心がけです。
ただ、注意して頂きたいのは、仏さまにお供えする花にも決まりがあるということです。造花、バラのようなトゲのある花、曼珠沙華のような毒性のある花、臭いの強い花などを供えることは控えます。
先にも申しましたが、仏花は、私たちが仏さまを敬い感謝する思いを花に託してお供えするものですが、それと同時に仏さまの教え・お慈悲の心を表す花でもあるからです。阿弥陀如来という仏さまが私たちを救おうとするお慈悲の心は、造花のようなニセモノ・間に合わせではなく、トゲトゲしいものでもありません。そこに毒など一切ありません。鼻を突くような臭いもありません。
赤い花、黄色い花、青い花、白い花それぞれが精一杯に咲いて、手を合わす私たちの心が本当に丸く和むようなお花をお供えするよう定められているのです。
2005年01月13日【8】
仏事よくある質問
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