お仏壇の中に仏さまがいっぱい・・・いいのかな?
ご法事でご門徒のお宅に参りますと、時折お仏壇の中に大きな大仏様のお像があったり、なにやら他宗のお坊様のお像があったりします。また、中には神社のお札がおいてあるところもあります。
「ここのお仏壇は何やらいろいろいらっしゃいますね」と問うと、「親戚からおみやげでいただいたものですから・・・」「旅行に行ったとき記念で求めたので・・・」とお答えになります。人様からいただいたり、またご自身で記念に求められたりしたものですが、いざわが家での置く場所を考えると、お仏壇ということになってしまうのでしょう。また、「不要だ」と思ってもそういう宗教的なものにはやや畏怖を感じたりして、結果的に捨てることもできず、置き場所はお仏壇になってしまうのでしょう。
お土産に買ってきてくださった方の親切な思いはとても大切にしなければなりませんし、それに対する感謝の心も忘れてはいけません。ご自身で求められたことも、記念として大切にしなければいけませんが、それらを安易にお仏壇に・・・となると少し困ります。
お仏壇は、浄土真宗の仏さまである阿弥陀如来のお浄土の世界です。私たちのご先祖が往生した世界を形に表したものだからです。お浄土の仏さまは、生きとし生けるすべてのものを救う阿弥陀如来とお経にはっきりと示してあり、その世界に大仏様やいろんなお像を持ち込むことは阿弥陀如来を粗略にすることにつながります。
大切な方からの頂き物であれば、飾り物や置物といっしょに別の場所に飾ってください。もし、不要であれば所属のお寺にご相談なさるとよいでしょう。
2005年03月13日【10】
仏事よくある質問
- ご法事の案内文・挨拶等の基本を教えてください。
- お正月にご法事…どうしても「精進料理」か?
- 「お彼岸」ご門徒にしてほしいこと…?
- 中陰のお参り(お勤め)はどこでするのですか?
- 「初盆」…一番大切なことは?
- 浄土真宗の正しいお墓の立て方を教えてください。
- お寺の龍の彫刻や飾りにはどういう意味があるの?
- 年回法要はいつまで勤めるのですか?
- 仏事の場で心得ておきたいこと
- 初詣…門徒のお正月は?
- お仏壇はどちらに向ければいいのですか?
- 「永代経」とはなんですか?
- ご法事の案内状の正しい形を知りたいのですが…?
- ローソクの灯りとお線香は終日点火するのですか?
- 「お盆」とは、どのような行事なのですか?
- ご法事を併せて勤めていいのでしょうか?
- 「法名」「戒名」いったいどっち?
- 法事の日を遅らせてはいけませんか?
- お仏壇の中に仏さまがいっぱい・・・いいのかな?
- 故人の写真はどこに飾るのですか?
- お仏壇にお供えする花に決まりがありますか?
- 「お性根入れ」「お魂入れ」は必要ですか?
- 「四十九日」が三月にまたがるとよくないことが起こる?
- お仏壇に、お水やお茶はお供えしないのですか?
- 「北枕」で寝るとよくないことが起こる?
- 「お彼岸」について教えてください。
- お仏壇のお飾りのしかたと、意味を教えてください。
- 仏事の際の、金封の表書きはどう書くのですか?