4月1日~「まあ、いいか」を繰り返していくと…
春風が心地よく感じます。
さて、それぞれの人が、それぞれの新しい道を歩み出す季節です。
新たなスタートですから、目標と情熱を持って選んだ道を進んでいってほしいと思います。
先般のWBC・ワールド・ベースボール・クラシックでは、日本代表の「侍ジャパン」が激戦の末、3大会ぶり3度目の優勝を果たしましたが、大リーガー・大谷翔平選手やダルビッシュ選手、日本代表では初の日系人選手となるラーズ・ヌートバー選手やメジャーに挑戦する吉田正尚選手というそうそうたるメンバーを率いたのが栗山英樹監督でした。
その栗山監督は、「『まあいいや』と考えたらその瞬間に成長を諦めたことになる」と述べています。
続いて、「言い方を変えれば、例外を作らないということになります。今日は疲れているからとか、明日の方が時間があるからとか、仕事や雑務を後周しにしてはいけません」と述べ、また「『これくらいなら、まあいいか』という思考は、私たちの生活にプラスをもたらしません」。『まあ、いいか』を繰り返していくと『良くないこと』に疑いを持たなくなり、やがては『まあ、いいか』が習慣化されてしまいます」とも話しておられます。
大切なことは、栗山監督はその考え方を周囲の選手に押しつけるのではなく、監督である自分自身に常に向けているということです。
「現在の自分をもって、足れりとすることなかれ」
私たちは、ともすると、まあこれでいいかとか、これくらいならまだましだ、この程度できてればいいかと、自分を甘く甘くしがちですが、侍ジャパンの優勝の裏には、栗山監督の自分自身に向けられた厳しい教えがあることがうかがえます。
「現在の自分をもって、足れりとすることなかれ」、新たな年度のスタートに際し、大切にしたい言葉です。
2023年04月02日【425】